協議離婚の進め方

協議離婚の進め方

協議離婚の進め方

離婚をしようとしている2人が、常に穏やかに話し合いを進めるのは難しいかもしれません。しかし自分の主張ばかり押しつけるのではなく、冷静な姿勢でのぞみましょう。

 

 

一時の感情で判を押さない

協議離婚では、夫婦の話し合いによる合意が大きなポイントとなります。基本的には第三者を介する必要がなく、離婚の理由も問われないので、2人のプライバシーを守ることができます。しかしお一方で、お互いの感情がぶつかり合ってしまった場合「離婚さえできればそれでいい!」と、話し合いできちんと決めておかなければならないことを、おざなりにしてしまうケースも多いようです。離婚成立後に困らないように、協議をどのように進めていけばよいかを戦略的に考えて行動し、一時の感情で判を押さないようにしましょう。

 

 

時間をかけ、距離を置いて

お互いに冷静になるには、それなりの時間をかけ、場合によっては別居するなど、距離を置いたほうがよいこともあります。子供のいる家庭ではとくに、感情的になった2人の姿を、子供に見せることは避けたいものです。夫婦の合意のもと、まず別居をして自分の主張を整理し、それをどのように伝えれば相手の合意を得ることができるのかを、冷静に考えましょう。別居には正当な理由が必要です。とはいっても、どのような場合に正当な理由があるのか、別居の際には、明確ではありません。突然家を飛び出すと後に相手方から、夫婦の同居義務違反の主張がなされることがあります。実際に夫婦の義務違反に何らかのペナルティーが課されることはありませんが、相手から揚げ足を取られないように「暴力に耐えられない」「これ以上一緒にいてもお互いに傷つけあうだけなので、距離を置きたい」など別居もやむをえない。と言えるような理由を書いておくとよいでしょう。ただし配偶者のDVにより別居の場合は、離婚に不利になることはありません。

 

 

考えをまとめるためのポイント

冷静に考えることができる環境が整ったら、自分の主張をまとめる必要があります。チェックポイントを下記にまとめておきますので、自分の考えをまとめていきましょう。財産分与や慰謝料など、自分では金額を判断できない場合や、わからないことは弁護士など専門家に相談しましょう。協議離婚の場合でも、費用はかかりますが、弁護士に依頼して相手との交渉をしてもらうことができます。自分の主張がまとまったら、話し合いの席を設けます。できれば2人だけで話し合うのではなく、中立的な立場の人に同席してもらうなどしたほうが、冷静に話し合うことができます。

 

チェックポイント

  • 夫婦の双方が離婚に同意しているか
  • 未成年の子供の親権者を夫と妻のどちらかにするか
  • 子供の養育費はいくらなのか
  • 子供との面会方法はどうするのか
  • 財産分与をどうするのか
  • 慰謝料を請求するのか
  • 年金分割の割合をどうするのか
  • 婚姻費用の分担請求をするのか

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